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生のなかば ヘルダーリン詩学にまつわる試論
ヴィンフリート・メニングハウス=著
竹峰義和=訳

ジャンル :ドイツ文学・評論
刊行年月:2018.01
46判並製224頁
本体価格2,500円
ISBN:978-4-86503-054-9

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狂気に陥るまえのヘルダーリンがみずから公刊した最後の詩のひとつである『生のなかば』――抒情詩の傑作として愛誦されてきたこの短詩のうちに密かに埋め込まれた神話論的な寓意(アレゴリー)を、緻密な韻律分析と丹念な文献考証をつうじて鮮やかに解き明かす。ひとつのテクストを徹底的に精読することではじめて開かれる、無限の解釈の地平。【叢書・エクリチュールの冒険:第10回配本】

紹介記事 
守中高明氏書評(「週刊読書人」2018年8月10日号「古典的文学研究の静かな凄み 巨大な問題系への繊細で厳密な通路」)
廣川智貴氏書評(「図書新聞」2018年7月21日号「すぐれた教師による「精読」の集中講義 ヘルダーリン詩学全体、そして同時代の思想へと開かれた一書」)

原書: Hälfte des Lebens - Versuch über Hölderlins Poetik, Suhrkamp Verlag, 2005.

目次

《ミッドライフ・クライシス》についての詩?
韻律による詩の署名としての(サッポー風の)アドーニス格
サッポーとディオティーマ
ヘルダーリンのサッポー
アドーニス格からアドーニスへ――古典古代の美の神話の再定式化としての『生のなかば』
アドーニス、ナルキッソス、美しい白鳥たち
ヘルダーリンによる美の《理論》
「完璧な抒情美」の対極的な原像としてのサッポーとアルカイオス、および自由韻律体の言語という媒体における両者の断片的な現存
おのれのうちなる詩の葛藤
ヘルダーリンの長大なピンダロス風の詩におけるサッポー的な契機?
『生のなかば』と『あたかも祭りの日に』
垂れること‐立ちつくすこと‐漂うこと
訳者あとがき
韻律論用語集
引用・参考文献

著者:
ヴィンフリート・メニングハウス(Winfried Menninghaus)

1952年生まれ。ベルリン自由大学一般文芸学・比較文学科ペータ・ソンディ研究所教授を経て、現在は2013年にフランクフルトに創設されたマックス・プランク経験美学研究所で「言語と文学」部門のディレクターをつとめる。著書に、『敷居学――ベンヤミンの神話のパサージュ』(1986年、邦訳:伊藤秀一訳、現代思潮新社、2000年)、『無限の二重化――ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論』(1987年、邦訳:伊藤秀一訳、法政大学出版局、1992年、新装版2017年、『吐き気――ある強烈な感覚の理論と歴史』(竹峰義和/知野ゆり/由比俊行訳、法政大学出版局、2010年)、『美の約束』(2003年、邦訳:伊藤秀一訳、現代思潮新社、2013年)など。

訳者:
竹峰義和(たけみね・よしかず)
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門はドイツ思想史・映像文化論。近年の著訳書に『〈救済〉のメーディウム――ベンヤミン、アドルノ、クルーゲ』(東京大学出版会、2016年)、ベルント・シュティーグラー『写真の映像』(共訳、月曜社、2015年)、ミリアム・ブラトゥ・ハンセン『映画と経験――クラカウアー、ベンヤミン、アドルノ』(共訳、法政大学出版局、2017年)、テオドール・W・アドルノ『模範像なしに――美学小論集』(みすず書房、2017年)など

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